村民と絆深める 中札内にハワイから初の訪問団
【中札内】米国ハワイ州からの中学生訪問団が、15~21日に初めて中札内村に滞在し、ホームステイなどを通じて村民とのつながりを深めた。将来的には、中学生の相互派遣のみにとどまらず、村と同州の幅広い連携を視野に入れている。
村では昨年度まで20年以上にわたり、米国・ワシントン州エルマ市やオーストラリアのモルヤ市と中学生の相互派遣など交流を続けてきた。先方の都合で今年度から実施できなくなり、新たな交流先を模索。道が2017年にハワイ州と姉妹提携を結んだ縁から、中札内村でも同州エワマカイ中との交流が始まり、今年3月には中札内中の生徒7人が初めて現地に滞在した。
今回は、来年ハワイ州を訪れる同中生徒の家庭がホストファミリーになり、6泊7日の日程でエワマカイ中の生徒8人を迎えた。中札内中での部活動やスケート、カーリングを体験したり、牧場の見学も行った。20日は文化創造センターで着物を着ての茶会に臨んでいた。クロエ・ガビゴンさん(13)は「日本人の礼儀正しさに驚いた。同世代との交流が一番楽しかった」と笑顔を見せた。
村教委の柴山敬次長補佐は「互いに行き来する交流が大切だが、将来的には人はもちろん、文化や教育、産業交流にもつなげていきたい」と話していた。(小寺泰介)