芸能芸術祭で「なつぞら」大書出品 新得光墨会
【新得】25日に始まる今年度の町民芸能芸術祭(町文化連盟、町教委主催)で、書道サークル「新得光墨会」(斉藤久恵会長、会員22人)が、NHK連続テレビ小説「なつぞら」をテーマにした大作を出品する。幼児から大人まで全員で書き上げた作品で、ロケ地となった町をPRする。
同会は大人だけのサークルや子どもが通う書道教室と異なり、親子で参加する会員が多いのが特徴。現在は2歳から小学4年生までの子どもが保護者と一緒に書道に親しんでいる。
同祭への大書の出品は3年目。「放映は終わってしまったけど、『なつぞら』よもう一度という気持ち」(斉藤会長)でテーマに選んだ。「なつぞら」と主題歌の歌詞を、数文字ずつ分担して書いた。まだ字が書けない子どもは、空や大地をイメージさせる彩色を手伝った。
親子で参加し、歌詞のうち「子にも」の3文字を担当した高橋真央さん(新得小4年)は「ちょっとうまくできなかったところもあるけど頑張れた。書道は集中できたり、心を整理できるところが好き」と話す。斉藤会長は「うまく書くことよりも、みんなで協力して仕上げる気持ちを大事にした。筆で書くことの楽しさが伝われば」と、多くの来場に期待している。
芸能芸術祭では町内の文化団体や学校、個人が作品や音楽、踊りなどを披露する。25~27日に新得会場(町公民館)、11月1~3日に屈足会場(屈足総合会館)で開催。舞台部門は各会場で最終日午後1時から。新得光墨会の作品は新得会場で展示する。(丹羽恭太)