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紀土のロケットラベルが市内酒店でも販売 今後の波及効果にも期待

平和酒造の代表銘柄「紀土」の特別ラベル限定商品

 宇宙ベンチャー企業インターステラテクノロジズ(IST、大樹町)の観測ロケット「MOMO(モモ)」4号機の打ち上げ燃料として使われる、平和酒造(和歌山県海南市、山本典正社長)の日本酒「紀土(きっど)」の特別ラベル商品が1日、全国で限定発売された。管内で唯一、特約店に指定されている「にたいら酒店」(帯広市東6南8)でも5日から販売を始めた。

 平和酒造はISTのスポンサー企業。代表銘柄の紀土は、「インターナショナル・ワイン・チャレンジ2018」(ロンドン)の「SAKE部門」で金賞に輝いている。

 限定酒は特別ラベル商品「紀土 純米大吟醸 宙(そら)へ!!」。山田錦を50%磨き上げた大吟醸酒。7月末までの限定で販売する。

 日本酒提供者の上級資格・SSI研究室専属のテイスターで、帯広市内で「日本酒Bar蔵粋」を営む福田惠理子さんは「緑のラベルが大樹の広大な牧草地帯を思わせる。含み香の中にフレッシュ感のある香りを楽しめる酒」と評する。

 同社はロケット事業を応援しようと、限定商品の原材料や人件費などを除く利益のほとんどをISTに提供する予定。蒸留した紀土はエタノールに混ぜて燃料としても使用する。

 特約店は全国約100カ所あり、道内では3カ所。にたいら酒店は10種類以上の紀土をそろえ、特別商品は200~300本程度を販売する。仁平泰臣店長は「飲食店での提供も始まればさらなる波及効果も期待できる。十勝で盛り上げていければ」と話している。参考小売価格は720ミリリットルで1800円、1800ミリリットルは3600円(いずれも税別)。(本田龍之介)

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