東北海道クレインズ、安定した運営基盤構築へさらなる協力呼び掛け
3月で廃部となったアイスホッケーの日本製紙の後継チームで、来季のアジアリーグ加盟を承認された「東北海道クレインズ」(茅森健一代表社員)は、さらなる安定した運営基盤を築くため、引き続きスポンサーを募る。
対戦相手の承認などは必要だが、クラブとしては、ホームゲームの数試合を2014年以来となる帯広の森で開催し、アイスホッケー教室も行う希望を持っている。茅森氏ら関係者が8日、十勝毎日新聞社を訪れた。
廃部決定後、札幌市でスポーツ用品販売会社を営む茅森氏が運営会社「東北海道アイスホッケークラブ合同会社」を立ち上げた。茅森氏によると、アジアリーグのチーム運営費は2億5000万円以上が掛かるという。現在は約1億2500万円を調達。「年間を通じ安定した活動のためには資金がまだ必要」と、十勝の企業などにも協力を呼び掛けていく予定だ。
日本製紙クレインズは昨季のアジアリーグで準優勝を収めた強豪。釧路市を本拠地としていたが、新チームは十勝を含む道東エリアのクラブチームとして位置付け、支援の半分近くは釧路管外から集まっているという。日本製紙は出向社員や従来の合宿所の利用など側面支援する。
現在は、9月の開幕に向けて、活動経費など運営面と選手確保のチーム構成を同時並行で進めている。
昨季のコーチから、運営側に回った佐藤博史さんは、「不安要素を一つずつ取り除けるよう全力を尽くしたい」、釧路出身の元日本代表、梁取慎也選手は、「選手はプレーにすべてを注ぐしかない。我を捨ててチームのために動く」と話した。
問い合わせは茅森氏へ電話(050・5360・5206)、ファクス(0154・51・1203)、Eメール(ken@cranes.team)で。(北雅貴)