全道最優秀の帯北高演劇部 11日に札幌で引退公演
昨年11月の全道高校演劇発表大会で部員3人で最優秀賞に輝いた帯広北高演劇部(多田隼脩部長)が、札幌市で11日に開かれる「北海道高校演劇 スペシャルデイ」(札幌演劇シーズン実行委員会主催)で上演する。部員3人は全員が3年生のため、引退公演となる。当日に向け、一丸となり完成度を高めている。
同校は全道大会で最優秀賞に輝き、全国大会(全国高校総合文化祭)への切符を手にした。ただ、全国大会は7月開催のため、今春卒業の3年生は出演できない。こうした3年生のために発表の場を設けようと、最優秀賞受賞校を対象に3年前から開かれているのがスペシャルデイだ。
上演する「放課後談話」は全道大会の受賞作品。男子高校生の「多田」と「長崎」が放課後に行き交う生徒を眺めながら会話を交わす2人芝居。多田が弓道部を引退した長崎を演劇部に誘うシーンは、部員が今年度当初1人しかおらず、多田部長が長崎凌馬さんを勧誘した実際のエピソードを用いている。
音響や舞台美術監督は美術部だった沼口瑚紅さん、脚本・演出は顧問の加藤真紀子教諭。加藤教諭が書き下ろした脚本は全道で創作脚本賞も受けている。
引退公演を間近に控え、冬休み期間中も練習に熱が入る。多田部長は「このメンバーでできる最後の舞台。全てを出し切り、楽しみたい」と話している。
会場は、かでるホール(札幌市中央区北2西7)。午後3時と同7時からの2回上演で、3時からの回は終了後、部員によるトークもある。料金500円。チケットはローソンチケット(Lコードは12083)などで扱っている。(松田亜弓)