とかちプラザ1階フロアを開放 不安な夜
大規模停電を受け、帯広市の指定避難所のとかちプラザは6日午後から、臨時休館を取り止め、1階フロアとトイレを開放している。JR帯広駅で足止めされた旅行客などが多く訪れている。
帯広駅のトイレが利用できないこともあり、午後2時までに110人以上が訪れているという。7日午後10時まで開放する予定。充電などのサービスはないが、ラジオなどを通じて随時情報提供を行っており、黒川明彦館長は「自然光で明るさもあるので、お休みいただければ」と利用を呼び掛ける。
大阪から友人と訪れ、旅行で道内を周り、この日新千歳空港から帰る予定だった笠原友宙さん(20)は「家族とは連絡を取れたが、予定していた飛行機がキャンセルできるか、交通手段再開の見込みも立たず心配」と話していた。(長谷川正人)
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帯広市が6日午後4時半に、市内12カ所のコミセンなどに開設した休憩所には、携帯電話の充電や明かりを求めて付近住民が集まった。
鉄南コミセンに携帯の充電に訪れた市内の亀谷洋子さんは「携帯の電波がつながりにくく、友人や親戚に連絡が取れないのがつらい。暗くて不安なので、一刻も早く復旧してもらいたい」と話す。一方で「多くのドライバーが道を譲り合っていて気持ちが良かった」と、不便の中に光明を見いだしていた。
休憩所ではアルミマットや寝袋を用意している他、給水もできる。