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6日中に25万キロワットを確保へ 北電の真弓社長が会見

記者会見を行った北海道電力の真弓明彦社長(中央=6日午後12時25分、札幌市の北電本社)

 【札幌】北海道電力の真弓明彦社長は6日午後、札幌市の北電本社で記者会見した。基幹電力でもある震源に近い苫東厚真火力発電力(胆振管内厚真町)=165万キロワット=が緊急停止し、代替電力として水力発電所を稼働させ、砂川火力発電所(砂川市)3号機が午後1時半すぎ、運転を再開。同発電所の4号機も運転待機中で、合わせて25万キロワットの電力が同日中にも供給される見通し。

 苫真厚真火力は1、2号機が蒸気漏れ、4号機がタービン付近からの出火で緊急停止した。真弓社長は苫東厚真火力の復旧について「少なくとも1週間以上は需要に見合う供給量を確保できない。早期の電力復旧に向け、全勢力を挙げて対応していく」と語った。

 6~7日にかけて稼働が見込まれるのは砂川火力のほか、いずれも火力の▽伊達1、2号機(計70万キロワット)▽知内1、2号機(計70万キロワット)▽奈井江1、2号機(計35万キロワット)▽本州から電力供給を受ける北本連係(計60万キロワット)。これに、水力発電所の計30万キロワットを加えた合計290万キロワットを確保できる見通し。ピーク時の需要は380万キロワットで、8割近くカバーできる。

 2011年の東日本大震災では計画停電で電力需要の調整を行い、今回の地震で真弓社長は「検討を進めている最中」との考えを明らかにした。

 

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