タイのSNSメディアと情報交換 管内自治体
タイの旅行専門SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で情報を発信するメディア関係者4人が帯広市内を訪れ、管内自治体の職員と意見交換した。タイでは道東方面の情報は札幌圏に比べて圧倒的に少ないのが課題で、十勝の情報を発信してもらい、タイからの旅行者を増やしたい考えだ。
北海道観光振興機構の成長市場開拓促進事業の一環で、23日に来帯。4月にタイ・バンコク-新千歳空港間が就航したことで、4、5月は飛行機を使って北海道を訪れたタイの観光客は1・7倍に増えている。タイ人により足を運んでもらおうと、リピーター向けに「ドライブで巡る大自然満喫道東の旅」と題してPRするため、メディア関係者を招いた。
タイから訪れたのはSNSメディア3社のブロガーでベルさん(30)、ウィーさん(34)、ターさん(32)、アイスさん(32)。4人は21日から北海道を訪れ観光地を回り、この日は帯広市や音更町など管内自治体の関係者ら10人と意見交換した。
タイ人は人口の6割以上がSNSを活用するSNS大国で、北海道の情報にも多く触れているという。ただ、ほとんどが札幌など道央圏の情報で、十勝の情報を発信するには「十勝の自治体や飲食店などで共通のハッシュタグを作って発信すれば届く」などとアドバイスがあった。
十勝の観光資源についてベルさんは「自然が豊かで写真映えし、ソフトクリームの写真は好まれる」、ターさんは「北海道は冬のイメージが強いが、夏の北海道も自然や食が素晴らしく人も温かい」と話していた。(川野遼介)