プログラミングに夢中 ゲーム作りに挑戦 更別
【更別】子ども向けの無料プログラミング教育事業が10日、大人の社会塾「十勝さらべつ熱中小学校」(村南1線)内の学びの拠点「更別セントラル」で始まった。初のワークショップ(WS)には村内外から小学3年生から中学生までの10人が集まり、楽しみながらコンピューターと触れ合った。
帯広コア専門学校や更別村など10者が公民連携で組織する「十勝EdTech(エドテック)コンソーシアム」による事業「プロジェクトTECH」の一環。2020年度の小学校でのプログラミング教育の必修化を前に、知的好奇心を育てることが目的。総務省の実証事業にも採択されている。
WSではプログラミング会社「イノベーション・パワー」(千葉)の宮島衣瑛(きりえ)社長が総合アドバイザーを務め、プログラミングについて分かりやすく説明。プログラム言語「Scratch(スクラッチ)」を使用し、参加者が命令の書かれたブロックを使ってネコのキャラクターを動かしたり、「モグラたたき」のような簡単なゲームをつくって楽しんだりした。最後はパソコンの組み立ても体験した。
参加した武田煌生君(幕別小4年)は「自分でゲームが動かせてすごいと思った。もっと難しいものもつくってみたい」とすっかり夢中になっていた。
WSに先立って更別セントラルのオープニングイベントが開かれ、西山猛村長が「楽しみながら夢の扉を開いてみよう」とあいさつ。武蔵野学院大の上松恵理子准教授がニュージーランドなど海外のプログラミング教育について説明。宮島社長と対談し、「これからの勉強は暗記だけではなく、創造する力が大事になる」などと話した。
次回のWSは18日に開く。学びの拠点として更別セントラルに続き、10月13日には「帯広ブランチ」(帯広コア専門学校)がオープンする。更別、帯広では今後、WSを月2回程度開催する。
問い合わせは、同コンソーシアム事務局(村役場企画政策課内、0155・52・2114)へ。(松村智裕)