庁舎耐震・増築工事始まる 音更町
【音更】町役場庁舎の耐震改修・増築工事が今月から本格化する。町は工事の安全確保のため、庁舎正面の来庁者用駐車場のエリアを立ち入り禁止とし、庁舎北側の職員用駐車場を臨時の来庁者用として開放している。
現役場庁舎(地上4階、地下1階、塔屋2階)は、新耐震基準の施行(1981年)前の77年に建設された。2012年に町が実施した耐震診断の結果、耐震基準に適合していないことが分かった。
工事は現庁舎の塔屋と4階部分を解体し3階建てとし、耐震補強工事を実施。併せて老朽化した施設の改修や不足している会議室などを確保するため、現庁舎南側に棟続きで鉄筋コンクリート3階建てを増築する。
建設工事は増築部分から始まり、現庁舎の耐震補強工事は19年5月から始まる予定。工期は20年12月25日まで。外構工事を含めた総事業費は29億9000万円。今月中旬からは、増築部分の工事に向けた仮設工事が始まった。
増築部分と既存部分を合わせた延べ床面積は9807平方メートルで、現庁舎より約2800平方メートル広くなる。
町は「駐車場の位置や正面玄関までの経路が変更となり迷惑を掛けるが、ご理解とご協力をお願いしたい」(総務部総務課)としている。(鈴木裕之)