ヌプカの里の望遠鏡が復活 士幌 14日に星の観察会
【士幌】士幌高原ヌプカの里の「ロッジ・ヌプカ」にある望遠鏡が復活した。数年前から使われていなかったが、町総務企画課の鈴木麟太郎さん(27)が昨年から整備してきた。14日午後5時からは星空の観察会が企画されており、鈴木さんは「望遠鏡を自由に触ることができるのでぜひ参加を」と呼び掛けている。
望遠鏡は鏡筒の口径150ミリ、焦点距離1800ミリ。学生時代に天文サークルに入るほど星に興味があったという鈴木さんが、昨年5月にロッジの天体観測室を訪れた時には、部品の一部が紛失していたり、鏡筒(天体をのぞく部分)に虫が侵入しクモの巣も張られているなど使えない状態だった。そのため、それからほぼ毎週訪れ、元町職員の小林宏さんと部品の取り付けや調整などを行ってきた。
今月に入り、約1週間、ヌプカの里に宿泊して望遠鏡の点検を行い、観察会に備えている。鈴木さんは「この時期、夕方に金星が見やすいので多くの人に来てほしい」と話している。
14日の観察会は、昨年10月に陸別で開催された天文愛好家が集う「北海道星見人(ほしみすと)の会2017」で知り合った、元札幌市天文台職員で札幌市青少年科学館の天文指導員を務める藤森和久さんと、開催することになった。
当日は午後5時~午後8時の間に「一番星を見つけよう」と題して実施し、藤森さんが講師を務める。星を観察しながら説明を受ける。天候不良の場合はスライドやパソコンで説明する。申し込み不要で、入場無料。途中出入りも自由。問い合わせは藤森さん(090・2811・3344、fujimori@hokkai.or.jp)へ。(川野遼介)