星槎高卒業の細矢さん AFC高校生コンで初代グランプリ
高校生限定の初のファッションコンテスト「AFC High School Contest」で、この春、星槎国際高校帯広センターを卒業した細矢さくらさん(18)がグランプリに輝いた。細矢さんは、ふんどしをモチーフとした衣装を製作。初代グランプリを手に「びっくりしているが、自分が手掛けた衣装が選ばれてうれしい」と喜んでいる。
ファッション関連の専門学校バンタン(東京)と、パルコ(同)によるプロジェクト「Asia Fashion Collection(AFC)」実行委員会の主催。テーマは「2018年あなたが着たいオリジナルスタイリング」。デザイン画やSNSによる一般投票、スタイリストらによる審査を経て、細矢さんを含む3人の応募者が最終審査に進んだ。
細矢さんは「ふんどしイズム」のタイトルで応募。「違和感を衣装で表現したかった。男性にとってはスカートで、女の自分にとってはふんどしかなと」と話す。こだわりはグレーのジャケット。肩は和装風、裾は洋服の和洋折衷の作り。「変形型を目指していたが、日本っぽさを入れたかった」という。ふんどしは旭日(きょくじつ)旗の柄を使用した。
2月24日の最終審査(東京)ではマネキンに着せて展示したり、写真審査などが行われた。審査員は、藤田ニコルさんなどを手掛ける四本優子さんら人気スタイリスト3人が務めた。グランプリに選ばれる衣装は、ステージに上がるモデルが着るという発表の流れ。細矢さんの作品をモデルが着て登場した。
「本格的に衣装を製作したのは初めて。難しかったが形にできてうれしい。グランプリに選ばれて光栄」と細矢さん。4月からはバンタンに進学予定で、「東京でいろいろなファッションに触れ、リメークしたり展示をやってみたい。将来的には自分のブランド商品を販売したい」と夢を話している。(藤島諒司)