牛乳豚汁 まろやか 市内小学校で「十勝産」給食
帯広市内の小学校給食に5、6の両日、十勝地区農協青年部協議会(村田辰徳会長理事)と帯広畜産大学のサークル「あぐりとかち」(藤真実子代表)が考案した特別メニューが登場し、児童たちが十勝の特産物をふんだんに使った豚汁などを味わった。
給食メニューの考案は昨年度から始まり、栄養教諭の協力も得て試作を重ねた。考案したのは、足寄町のラワンブキや芽室、本別町のゴボウが入った「かち(勝ち)こみごはん」、牛乳を入れてまろやかに仕上げた「NEW(乳)ぶたじる」の2品。今回はコロッケなど3品と一緒に、市内全小学校で2日間に分けて提供された。
5日は帯広栄小学校(木下剛校長)を、十勝地区農協青年部協議会の会員14人が訪れ、5年生67人と給食を囲んだ。農業や野菜の話で会話が弾み、お代わりする児童が続出し、ごはん、豚汁ともに“完食”。山本翔愛(かなる)君、岩井結哉君は「豚汁はまろやかですごくおいしかった。農業のこととか優しく教えてくれた」と笑顔を見せた。
村田会長理事は「子どもたちの『おいしい』が意欲につながる。牛乳嫌いの子が豚汁を食べてくれたのがうれしかった」と話していた。
市内中学校では27日に提供予定。(松田亜弓)