珍しいスイカの直売所、限定4日間開設 新得・タスクファーム
【新得】町屈足のタスクファーム代表・藤田匡さん(38)は、農場付近の釣り堀跡地(町屈足西3線9)に管内では珍しいスイカ直売所を4日間限定で開設する。今年から満を持して売り出す独自ブランドの露地スイカ「水がわり」のPRの一環で、「新得の新たな特産品に」と張り切っている。初日の11日は、清水から移動販売カフェが来所、スイカを使ったオリジナルドリンクの販売も企画している。
藤田さんは町内で唯一、管内でも3軒という珍しいスイカの生産農家。富良野市の栽培農家に学び、新得町の気候に合った方法を見つけようと4年前から試行錯誤を続けてきた。今年は90アールに「黒小玉」「種なし大玉」の2品種を計900株作付けした。
新得町は気温が低く降水量も多いといい、太陽熱が吸収されやすく排水性が良い高畝(たかうね)式を採用。一株ずつのスペースを広く取りながら根がしっかり張って丈夫に育つよう工夫した。「平均的に実を太らせるコントロールがとても難しかった」と振り返る。
8日に初めて黒小玉を収穫した。「シャリシャリとした食感が心地良く、甘みも強い」と品質にも満足している。10日~2週間後から種なし大玉の収穫が始まり、本州スーパーマーケットを中心に出荷しながら一部を直売所で扱うという。
「水の代わりに、気軽に買い求めてほしい」という願いを込めて「水がわり」と命名した。かき氷をイメージした清涼感あるオリジナルのロゴマークを1個ずつに貼り、贈答用の箱も用意している。大玉を「水がわり」(1500~2500円)、黒小玉は「ちょっと水がわり」(500円~900円)として販売する。送料込みのギフトセットもある。
直売所は、道道帯広新得線に近い。11、12、19、26日の4日間オープンする。時間は午前10時から午後2時。詳細はタスクファームのフェイスブックページへ。(小寺泰介)