宮村中学生王者、三室2連覇 卓球国体十勝地区予選
卓球の第72回国民体育大会十勝地区予選会(十勝卓球連盟など主催)が14日、帯広市総合体育館で開かれた。少年男子は宮村銀志(札内東中3年)が優勝、同女子は三室汐織(帯大谷高2年)が連覇した。成年男子は高橋明寛(広尾協会)、同女子は佐々木紀子(芽室協会)がそれぞれ頂点に立った。国体道予選(6月23~25日、札幌市)の少年男子、同女子はそれぞれ上位16人が、成年は男子優勝の高橋と佐々木淳(清水協会)が出場する。(折原徹也)
◆中学生の宮村銀志、高校生等を退けV
少年男子は中学生の宮村銀志が高校生らを相手に、初出場で優勝を飾った。準決勝で第1シードの橋本健太朗(帯工高2年)を相手にフルセットの末に勝利をもぎ取ると、決勝でも柴田京辰(同3年)を3-1で退け頂点に立った。宮村は「自分の展開に持ち込めず、苦しい試合が多かった」と反省も忘れない。
宮村のプレースタイルは早めに仕掛け、強気に攻めるのが特徴。この大会は強弱をつけた球を打ち、相手のタイミングを外すクールな試合運びを見せた。「春の中体連で優勝を逃した悔しさで気合が入っていた」と小竹和孝監督。
宮村は、2年連続で全国中学校大会に出場した姉・栞奈(現札幌大谷高3年)に負けじと「どんどん強くなっていきたい」と力を込めた。
◆三室汐織、貫禄の2連覇
大会2連覇を達成した三室汐織は決勝戦を終え、ほっとした表情を浮かべた。三室は昨季、出場する高校生の大会では連続優勝を飾るなど実力は折り紙付き。ただ、今大会は得意とする速い攻撃が安定せず「自分からのミスが多かった」と自らを戒めた。
ゲームを取られても「自分を保って攻める」という強い気持ちを前面に出した。威力満点のスマッシュや角度のあるショットを左右に打ち分け、貫禄の勝利をもぎ取った。高体連十勝支部大会を直前に控え、「十勝で優勝して勢いをつけ、全国に行きたい」と、気持ちを高ぶらせていた。
◆成年男子で優勝した高橋明寛の話
積極的に攻め、きちんと守るバランスがうまく取れた。社会人になり初めての十勝地区優勝はうれしい。協会の指導のおかげもあり、学生時代より強くなった実感がある。
【男子】
◇少年
▽準々決勝
橋本健太朗(帯工高) 3-0 早川祐輔(帯三条高)
宮村銀志(札内東中) 3-1 鳥切準基(上士幌高)
伊藤祐斗(江陵高) 3-1 吉田充希(帯柏葉高)
柴田京辰(帯工高) 3-0 助川甚汰(帯農高)
▽準決勝
宮村 3(4-11 11-7 11-4 10-12 11-6)2 橋本
柴田 3(11-4 11-5 11-5)0 伊藤
▽決勝
宮村 3(11-4 12-14 11-4 11-9)1 柴田
◇成年
▽準決勝
浅川廉斗(芽室協会) 3(11-9 11-5 11-7)0 宮谷香大(芽室協会)
高橋明寛(広尾協会) 3(11-6 11-8 11-5)0 瀬町佳久(清水協会)
▽決勝
高橋 3(11-7 11-8 8-11 11-8)1 浅川
【女子】
◇少年
▽準々決勝
三室汐織(帯大谷高) 3-1 山口華穂(帯三条高)
河原みのり(帯南商高) 3-2 伊藤愛乃(帯大谷高)
渡邊美海(帯南商高) 3-0 保前詩音(札内東中)
佐藤真央(帯大谷高) 3-1 佐々木晴可(帯南商高)
▽準決勝
三室 3(11-3 11-8 11-6)0 河原
渡邊 3(11-8 11-9 11-13 11-8)1 佐藤
▽決勝
三室 3(11-4 9-11 11-4 12-10)1 渡邊
◇成年
▽リーグ戦
(1)佐々木紀子(芽室協会)2勝
(2)菊地幸子(チームオリーブ)1勝1敗
(3)佐藤美幸(同)2敗