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帯農高と中田食品がコラボ 黒千石豆腐が完成

完成した豆腐と黒千石班の生徒たち。府川さん(中央)が持っているのが黒千石豆腐

 帯広農業高校(二木浩志校長)農業科学科3年の「黒千石班」(府川拓郎班長、班員4人)が、希少品種とされる黒豆の一種「黒千石大豆」を使って企画開発した豆腐が完成した。黒みがかった色合いが特徴で、開発した生徒は「大豆の風味が強く、調味料をかけなくても十分においしい」と話している。

 同校は帯広信用金庫(高橋常夫理事長)の「地元高校生による十勝の未来づくり応援プロジェクト」に採択され、昨年度から豆腐製造会社「中田食品」(帯広)の協力で黒千石大豆を使った商品開発を進めている。今年度は新たに「青雫大豆」も加え、それぞれの特長を生かした豆腐作りに取り組んできた。

 黒千石班は昨年度から黒千石や青雫の栽培など一から手掛けた。今年度は生徒や教職員に試作品のアンケートを取り、にがりも、最も好評だった沖縄産を使うなど改良。黒千石は味が濃く、冷や奴のほかに黒蜜をかけてスイーツ感覚として、また青雫は甘くさっぱりとして食べやすい味に仕上げた。

 16日に“お披露目会”として、生徒と教職員、保護者を対象に同校で販売会を実施。黒千石、青雫のほかに、「ユキホマレ」を使った白豆腐も販売し、開始と同時に買い求める行列ができた。府川班長は「豆腐の知識は全くなく、一からのスタートだった。多くの方々に支えられ、製品化できたことがうれしい」と話した。

 豆腐は来年2月に札幌で販売される。十勝管内でも今後、提供される予定。(松田亜弓)

関連写真

  • 開発した黒千石の豆腐を販売する生徒

    開発した黒千石の豆腐を販売する生徒

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