22日再開へ最終点検 芽室-新得間で試験走行 JR北海道
22日に迫ったJR石勝線・根室線の芽室-トマム間の運行再開に向け、JR北海道は18日、実際に列車を走らせる試験走行を始めた。試験走行は21日まで行われ、レールの状態や電気設備の最終点検を行う。
試運転はディーゼル車を2両使用し、午前9時10分ごろに芽室駅を出発。18日は芽室-新得間を走行し、列車が通過した際のレールの沈み幅を計る検査を実施した。台風被害で流失した清水川橋梁(きょうりょう)、第1佐幌川橋梁を通過する際は15キロ、25キロ、45キロと速度に変化をつけて3度走行し、レールの状態などを確かめた。
19日は新得から狩勝までの区間で同様の検査を行う。20、21日は芽室-トマム間を1日1往復し、信号の作動など電気系統を確かめる。
芽室-トマム間は8月の台風10号による被害を受けて清水川橋梁、第1佐幌川橋梁、下新得川橋梁が流失。安平川改修工事で使用予定だった橋桁を転用して工期を短縮し、今月上旬に橋桁を架け終えて電気工事などを行っていた。(中島佑斗)