「エースになれるよう頑張る」 古谷投手がソフトバンクと仮契約
プロ野球・福岡ソフトバンクホークスから今季の新人選手選択会議(ドラフト会議)で2位指名を受けた江陵高(幕別)の古谷優人投手(17)=3年=は16日午後、ホテル日航ノースランド帯広で契約金6000万円、年俸700万円(いずれも金額は推定)で仮契約した。仮契約後、記者会見に応じた古谷投手は「球団のエースになれるよう全力で頑張りたい」と、集まった報道陣を前に抱負を語った。
仮契約には古谷投手と父輝紀さん(44)、母理江さん(42)、妹みりあさん(9)、同球団から小川一夫編成育成部長兼スカウト室長、永山勝アマスカウトチーフ、古谷投手を担当した作山和英アマスカウトが出席した。
記者会見で古谷投手は「契約金額には満足している。(プロ野球選手になる)実感が湧いた」と笑顔を見せた。その後、球団側が用意したユニホームに袖を通し、作山アマスカウトに帽子をかぶせてもらうと、「このユニホームを着て3年後に一軍のマウンドに立てるよう、一日、一日、しっかり練習したい」と表情を引き締めた。
輝紀さんは「ここからがプロ野球選手としてのスタート。福岡に行っても北海道から応援している」とエール送り、理江さんは「野球のことは大丈夫だが、一人暮らしは初めてなので心配な面もある」と寂しそうに話した。古谷投手は、生まれつき脳に障害があるみりあさんを抱き寄せ、「寂しい気持ちもあるが、活躍して球場に招待する」と約束した。
同球団によると、古谷投手は22日に福岡ヤフオク!ドームの近くにあるヒルトン福岡シーホークホテルで正式契約に臨み、背番号も決定する見通し。23日には同球場で行われるファンフェスティバル2016に参加する予定。
古谷投手は幕別町出身。176センチ、76キロ。左投げ、左打ち。江陵高では1年生からエースとして活躍、3年生の夏の北北海道大会では154キロの剛速球と20奪三振の大会新記録を樹立するなどし、同校を初のベスト4に導いた。
(内形勝也)