鹿追中に国税庁長官表彰 租税教育推進校
【鹿追】鹿追中学校(中村宏喜校長、生徒145人)が、租税教育推進校として国税庁長官表彰を受けた。租税教育に長年功績があった学校に贈られるもので、全国で12校、道内からは同校のみが選ばれた。十勝管内では、2009年の陸別中学校に続いて3校目。
同校は1990年から毎年1回、3年生を対象に税務署や税理士会、町役場から講師を招いた租税教室を開催。租税の仕組みや納税の義務について学んできた。97年からは、同教室を受けた夏休みの課題として「税に関する作文コンクール」(国税庁、全国納税貯蓄組合連合会主催)に応募。生徒は、北海道納税貯蓄組合連合会長賞や帯広税務署長賞なども受賞している。
また、同校は鹿追町や北海道の財政データを基に、独自に税の仕組みを学ぶ。同科の吉田香代子教諭は「生徒は将来、自立して働く納税者になる。意義を考えるきっかけになっている」と話す。
10日、札幌国税局の柳澤聡総務部長と帯広税務署の武田亮署長が同校を訪れ、感謝状を手渡した。柳澤総務部長は「租税教育の重要性を認識し、長く継続していただきありがたい」、武田署長は「若い人の税に対する教育をこれからも熱心に続けてほしい」と感謝。中村校長は「これまでの取り組みが評価され、ありがたい。今後も継続していきたい」と話した。
(小寺泰介)