園児に堤防の重要性伝える 音更・村上土建
【音更】村上土建開発工業(町木野大通西5、村上誠社長)の社員が21日、宝来保育園(中島渉子延長、園児135人)を訪れ、堤防保護工事の重要性などを伝えた。
同園から近い音更川左岸で堤防保護工事を受注する同社は7月下旬、園児を工事現場に招いた。先の台風10号による大雨で川が増水した際、同工事を行った堤防で被害が出なかったことから、園児に護岸工事の重要性を知ってもらおうと来園した。
この日は、広瀬正志工事部長と清水智義土木課長、石王昇る工事長の3人が訪れ、コンクリートブロックで保護した堤防が大水を食い止めたと説明。「工事をやっていたので堤防が壊れることなく、家が流されるような大変な事態にならなかった」と伝えた。
また、約20キロ上流の護岸工事が行われずに大きく損壊した堤防の応急復旧工事について紹介し、台風災害の被害の大きさも示した。
護岸工事が河川氾濫を食い止めてくれたお礼として、園児が手作りのメッセージカードを用意し、訪れた3人に手渡した。中島園長は「護岸工事のおかげで保育園や子どもたちの生活が守られた。本当にありがたく思います」と感謝していた。(杉原尚勝)