「まちライブラリー」あすオープン 池田
【池田】寄贈者のメッセージ付きの本を並べて貸し出す「まちライブラリー」が25日、町大通4丁目の空き店舗を活用した交流スペース「Ponte(ポンテ)」で始まる。本を介して人々が交流し、にぎわいを創出する狙い。十勝管内では初めての試みで、道内では札幌市内に続き2例目となる。
まちライブラリーの本は寄贈で集める。寄贈者はいらなくなった本ではなく「お薦めの本」を選び、本に対するメッセージを書いたカードを添えて提供する。
本は貸し出されると、借りた人が読んだ感想をメッセージカードに加えて返し、さらに次の読者へと渡っていく仕組み。本をきっかけにコミュニケーションが広がっていく仕組みだ。
ポンテでは、町商工会と読書好きの町民ボランティアが運営する。毎週木曜の午後1~5時(一部例外もあり)を基本に開放し、時間内は自由に出入りできる。本棚は縦1・8メートル、横2メートルほどで、オープン時は本が少ないため、現在寄贈本を募っている。
大阪市内にあるまちライブラリーは、カフェとFM局サテライト、キッズスペースを併設し、開設から1年2カ月で来場20万人、蔵書1万冊に上り話題となっている。町商工会の水上慎也さんは「いろいろな人のお薦め本が集まって人々の交流が生まれ、商店街に足を運んでもらうきっかけになれば」と話す。
(関坂典生)