大谷高校でギネスに挑戦 849人がおにぎり握る
帯広大谷高校(大西正宏校長、生徒774人)は8日、「同時におにぎりを作った最多人数」のギネス世界記録に挑戦した。生徒や保護者ら849人が心を一つにおにぎりを握り、845人が条件をクリアして達成。今後、ギネス・ワールド・レコーズ・ジャパン社(東京)に申請する。
学校祭「大谷祭♯今が世界一になるときだ」の一環で、「全校生徒が一体となるイベントを」と生徒会が企画。現在の世界記録、香川県坂出市の「さかいで塩まつり」(昨年5月)で認定された668人を超えようと、昨年10月から準備を進めてきた。
本番は第二体育館を会場に行われ、長テーブル約160台の上で、一人一人が梅干しを具に握った。「5分以内に握る」「具が見えない」「近くの人に教えない・教えてもらわない」など、複数の条件をクリアした人が申請対象となる。
世界記録更新のアナウンスが流れると、生徒からは歓声や拍手が湧き、会場は一体感に包まれた。佐藤陸さん(3年)は「すごくうれしい。愛を込めて握りました」、堀内茜さん(同)も「世界一になれれば」と話し、互いの健闘をたたえ合った。保護者で参加した河岸育子さん(50)は「緊張感を味わえた。子どもの活動を見る機会はなかなかないので貴重な経験」と話していた。
おにぎりは直後に行われた全校焼き肉で食べた。挑戦を終え、河岸修登生徒会長(3年)は「無事終わってほっとしている。みんなで思いを一つにできたという点では成功だと思う」と笑顔を見せた。
申請結果は、3カ月以内に同社から送られてくる。(松田亜弓)