どんちゃんの木彫り名人多田さん まちマイ更別
村のキャラクター「どんちゃん」をモチーフにした木彫りの創作を20年以上続けている人がいる。元大工の多田忠さん(86)。製作場所の自宅車庫は木工道具や角材であふれ、作りかけのどんちゃんが並ぶ。
暦を過ぎたころ、村役場職員から依頼を受け作ったのが始まり。その後も試行錯誤を続け、「気付けば木工品作りが道楽に。多いときは月に複数体を仕上げた時期もある」。
ただ、「作品のほとんどを譲り渡してしまった」(多田さん)ため、現在、自宅にあるのは高さ25センチ1体と、それより一回り小さな金メッキ2体の計3体。
中でも2000年には更別どんぐりパークゴルフ(PG)協会から依頼を受け、PG大会の木製トロフィーを2個制作したのが思い出に残るという。「頂点でどんちゃんがほほ笑む、村らしいトロフィーを作り上げた」と振り返る。
どんちゃん以外にも、ペン立てのついた針刺しなど実用的な木工品も手掛けたことがある。工具はいつでも動かせる状態になっており、「もうあまり作っていないが、作るのは楽しい」と笑顔を見せる。(村田壮一朗)
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