12羽が行進 庭園にマガモのひな
【音更】町宝来北1の衣原敏博さん(65)=サカエ農機社長=が所有する庭園に、今年もマガモの親子が姿を現した。生まれたばかりの12羽のひなが、親ガモに寄り添う様子が愛らしく、衣原さんは「わが子のようにめんこい」と目を細めている。
約6600平方メートルの園内には、自然林や人工池がある。20年ほど前から姿を見せるマガモの他、シジュウカラやエゾリスなどの絶好のすみかになっている。
マガモのひながふ化したのは17日朝。常に親ガモの後ろに付き、芝生の上を歩き回ったり、池でコイたちに交じってぎこちなく泳いだりしている。親離れするまでは3カ月ほどかかるといい、衣原さんは「外敵からの脅威もあるが、多くの命が羽ばたいてほしい」と話す。
園内ではもう1組のマガモのつがいが卵を抱いており、近く新たな命が誕生しそうだ。園内の一般公開はしていない。(小縣大輝)