復興祈り「花は咲く」チャリティー300人熱唱
東日本大震災チャリティーコンサート「帯広・十勝に花は咲く」が13日午前、帯広畜産大学講堂で開かれた。震災から5年という節目に被災地への祈りを込め、出演者と来場者の約300人が一体となって復興支援ソング「花は咲く」を歌い上げた。
同大や十勝総合振興局などでつくる実行委員会(実行委員長・奥田潔帯広畜産大学学長)の主催で、今年で3回目を迎えた。
コンサートには同大の学生によるアカペラサークル「ram’a tone(ラムマトーン)」、陸上自衛隊第5音楽隊が出演。それぞれ、おなじみの楽曲などで会場を盛り上げた。
コンサートの最後には会場が一つになって「花は咲く」を歌った。歌詞が記載され、「逆境で生まれる力」の花言葉があるカモミールをモチーフにした黄色いうちわが配布された。来場者はそれぞれの被災地への思いを胸に歌い、一斉にうちわを振ると会場一面に“希望の花”が咲き乱れた。
夫と娘2人、友人家族とともに参加した市内の主婦佐藤久美子さん(35)は「5年がたってもまだ苦労されている被災地の方に頑張ってほしいと思って歌った」と願いを込め、司会を務めた清原三枝子さん(69)=プラン82代表=は「『復興』という言葉がなくなるまでコンサートを続けていきたい」と話していた。
この日の様子は、全国から「花は咲く」を歌った動画を集めてミュージックビデオを制作するNHKのプロジェクト「100万人の花は咲く」に投稿される。(大谷健人)