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「義理」より「自分用」? バレンタインデー商戦本格化

化粧品のようだが、実はチョコレートという商品も。各店は自分用に購入する女性をターゲットに品ぞろえを充実させている(藤丸で)

 2月14日のバレンタインデーに向け、帯広市内の大型店などでチョコレート商戦が熱を帯びている。今年のバレンタインデーは日曜日。学校や大半の会社が休みで「義理チョコ」需要が減るとみられる中、各店は「本命」や「自分用」をターゲットに有名ブランドや期間限定など高級品の品数を増やし、ニーズに応えている。

 藤丸1階の特設売り場には海外有名ブランドの高級チョコが約50種類。昨年より20種類ほど増やし、「自分用に購入する女性をターゲットにした商品を多くそろえた」(担当の名和好さん)という。売れ筋は2000~3000円台。一見、口紅など化粧品のように見えるが、実はチョコという商品もある。

 自分用にチョコを買い求める女性は増える傾向にあり、藤丸では現在購入する客の9割以上が自分用という。ピークは2月5日を過ぎてからで、徐々に「義理チョコ」など低価格帯の商品の売れ行きが伸びていくとみている。

 イトーヨーカドー帯広店では約900種類をそろえた。「ホテルオークラ」など有名ホテルや、フランスのショコラティエが作った高級品が売れ筋で、既に一部は品切れ状態。「昨年買えなかった人やリピーターが多い。男性に渡すだけでなく、自分で味わいたいという人も多いのでは」(小笠原廣治販売促進部長)とする。2月7日以降は商品のランナップも少なくなってくるとし、早めの購入を呼び掛けている。

 一方で、中・高校生を中心に手作り派も健在。菓子の材料や調理器具を扱う市内の「kitchen PATISSIER」(大通25、富樫雅道社長)では母親と一緒に来店する中・高校生が目立ち始め、「学校の友達同士で手作りチョコを交換し合う『友チョコ』がはやっている」(同店)とみる。

 同店では2月11日に、中学生対象の無料のお菓子作り教室(午後1時~同4時)を開く。帯広南商業高クッキング部の生徒から、お菓子作りを教わることができる。先着10人。申し込み、問い合わせは同店(0155・66・5977)へ。(高津祐也)

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