新成人がバードハウス製作 巣箱づくり10年の池田小卒業生
【池田】池田小学校でのバードハウス作りが今年で10年目を迎え、最初に製作した4年生が20歳を迎えたことを記念した「二十歳のバードハウス製作会」が11日、同校で行われた。新成人11人と当時の担任教諭ら4人が集まり、思い出を語り合いながらカラフルな巣箱を完成させた。
NEXCO東日本北海道支社帯広管理事務所(樽井敏治所長)と、環境教育活動に取り組む帯広のNPO法人「フェザードフレンド」(新津秀幸理事長)の主催。道東自動車道沿線の管内の学校の中では同校が最初にバードハウス作りに取り組み、毎年4年生が製作を続けている。2006年からの10年間で同校児童が作ったバードハウスは累計386個で、このうち144個が長流枝パーキングエリア(PA)周辺などに設置されている。
この日、新成人らは同校の木工作業室に集合。同事務所が用意した木製のキットを組み立て、赤、黄、青などの色を塗り、計15個のバードハウスを完成させた。最後には参加者一人ひとりが製作した巣箱を手にビデオ撮影に臨み、「学校が小さく感じた」「とても懐かしい」「楽しく遊んで」などと感想や在校生へのメッセージを語った。
町内の松井誉樹さん(20)は「10年前に作ったものより単調になってしまった。小学校をみんなで訪れることはめったにないことなので、良い機会になった」と振り返っていた。完成したバードハウスは近く長流枝PA周辺に設置される。(末次一郎)