ラム酒ならお任せ ラムコンシェルジュ、帯広に5人誕生
バー店主ら帯広市内の5人が日本ラム協会(東京)公認のラム・コンシェルジュの資格を取得した。世界で最も多く産地を持ち、種類も膨大なラム酒の、帯広での普及を目指す。
資格を取得したのは、ワイン食堂ブォーノヴィーノ(西2南10)の澤谷良樹店主、フレアバー・ジェスター(西1南10)の藤平智也代表、バーかつらぎ(西2南10)の桂木英里オーナー、コモドバー・アクシス(大通南11)の吉田翔店主、カクテルバル・ヴィンズ(大通南9)の福永翔太オーナー。
5人は10月25日に札幌で行われた、同協会の道内第1期の資格取得講座を受講。ラム酒の特徴や歴史、製法を学んだ後、学科試験と、実践試験としてラベルなしで銘柄を当てるブラインドテイスティングに臨み、見事合格した。
道内のラム・コンシェルジュは澤谷さんらを含めて現在16人で、うち3分の1に当たる5人が帯広にいることになる。
福永さんは店に40種近く取りそろえているほどのラム酒好き。学科試験を中心に学んだことも多く、「コロンブスや三角貿易など世界史も大きく関わっていることを知った」。桂木さんは今後、店にラム酒を多種取り入れていく考えで「イギリス産は力強く、フランス産は洗練され、スペイン産は香りよい風味と、国によってバリエーション豊かで面白い」と話す。
澤谷さんは「協会と関わりを持つコンシェルジュが帯広に5人もいるのは大きいことだと思う。ラム普及に向けたイベントや活動など、資格を生かしていきたい」としている。
同協会はラム酒の普及を目的に2008年に設立。ラム酒はどの種類もサトウキビを原料とする蒸留酒だが、製法や熟成、加工によって味が変わる。「南極を除く全ての大陸で造られており、世界に4万銘柄以上存在する」(同協会)という。(大木祐介)