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公設民営塾「足寄町学習塾」スタート

開校した足寄町学習塾で学ぶ足寄高

 【足寄】町が足寄高校の生徒を対象に設置した公設民営塾「足寄町学習塾」(町南6)が1日、開校した。生徒の学力向上を支援し、入学者確保を図る町の高校存続支援策で、受講料は無料。初日は開校式に続いて早速、授業が始まり、生徒たちが個別指導や映像教材を使った学習に取り組んだ。

 市町村が道立高校の生徒を対象に学習塾を設置するのは初めて。道内を中心に学習塾を経営する「Birth47」(東京、高橋宏幸社長)が、町の委託を受けて運営する。高橋社長(42)は足寄町出身で足寄高校の卒業生。

 インターネット配信の映像教材を使った学習法と、生徒の学力レベルや希望進路に合わせたきめ細かな個別指導が特徴。同社教育事業部の樽沢俊宏課長が塾長を務め、塾長を含め3人の講師が常駐する。

 建物は町所有の旧建設会社事務所を改装。映像教材学習用の29の個室ブース、講師による個別指導室、自習室、談話室がある。1日現在、同校生徒110人のうち1~3年の21人が集まっている。

 この日は関係者約30人が出席し、開校式が行われた。安久津勝彦町長は「塾の設置は、足寄高校を残すための最後の手段。親元から高校に通い、進学の夢を実現する環境が整った」とあいさつし、同社の畠山幸博取締役は「心のサポートも念頭に置きながら、生徒のコミュニティーの場にしたい」と抱負を述べた。

 午後4時から授業が始まり、13人が学習のスタートを切った。看護専門学校への進学を希望する3年生の女子生徒(17)は「今月行われる入試に向け、試験科目の国語の学力を伸ばしたい」と話した。

 塾は平日は午後5時~同10時、土・日・祝日は午前10時~午後9時。授業は1コマ2時間。水曜定休。足寄中3年生の体験入塾も受け入れ、1日時点で11人が手続きを済ませている。(鈴木裕之)

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  • 公設民営塾「足寄町学習塾」スタート  3

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  • 町学習塾の講師陣

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  • あいさつする畠山取締役

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  • 「足寄高存続の最後の手段」とあいさつする安久津町長

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  • 開校した足寄町学習塾で学ぶ足寄高生

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