帯広シニアスターズ今季もはつらつ始動 還暦古希野球
シニア世代の軟式野球チーム「帯広シニアスターズ」(邦昂会長、部員37人)が今季も元気に活動を開始した。今月2日からは帯広市内の南町球場を中心に週に3回、はつらつと白球を追い掛けている。70歳以上の古希チーム(19人)、60歳以上の還暦チーム(18人)は共に全道大会(古希は6月17、18日・滝川市、還暦は同6~8日・夕張市)での優勝を目標に掲げる。最年長部員で唯一の大正生まれの邦会長(89)は「両チームとも元気で楽しく仲良くプレーしている。けがのないよう、高い目標を持って頑張りたい」と張り切っている。(北雅貴)
◆古希チーム、道内最高平均年齢でV狙う
道古希選手権で優勝2回、準優勝1回の実績を誇る古希チーム(三浦公一監督)は、80代が4人と道内9チームでも最高の平均年齢(76・5歳)となり、三浦監督(79)は「歴史を作っている最中」と笑う。昨年は北日本大会に出場、1回戦で敗れはしたが健在ぶりをアピールした。
例年同様、1つでも前の塁を狙う積極的な機動力野球を展開したい。攻撃は3番の神谷義夫(76)、4番の林芳章(75)、5番永原靖夫(74)の長打力のあるクリーンアップが中心となる。チーム全体に好球必打の意識が高い。唯一の新加入の西本郁夫(71)は俊足巧打で、守備はセンターを予定されており、三浦監督の期待も高い。
投手はエースの大貫陽弘(73)が元気だ。制球の良い井上茂(80)、田村紀人(74)も控えている。喜井昭主将(78)は「けが人もいるが、もともと力はある選手ばかり。本番に強いので暴れてきたい」と意気込む。
◇古希チーム
▽会長=邦昂
▽監督=三浦公一
▽選手=喜井昭、神谷義夫、秋江忠、井上茂、伊藤宣孝、大貫陽弘、大森忠一、坂田実、唯野英男、高松三郎、田村紀人、永原靖夫、中村茂樹、西本郁夫、林芳章、宮腰忠男、安田義男
◆還暦チーム、戦力充実
還暦チーム(吉田精治監督)も過去に全日本選手権出場、北日本大会3位と道内屈指の強豪だ。ただ昨季は道選手権、北日本大会とも1回戦で敗退し、悔しい思いをした。吉田監督(67)は「道選手権で優勝を狙う」と力強い。
このオフシーズンもすぱーく帯広などで練習を重ねた。1キロのマスコットバットを使ったティーバッティングを今回も敢行し、選手それぞれの振りが速くなり鋭さを増した。田辺忠夫(62)、笠谷直樹(66)と須田倫主将(65)の主軸につなげるため、1番の辻隆(65)の出塁率がポイントとなる。また、3人の新加入選手のうち、坂野松四郎(60)と金曽克己(62)は貴重な左打者で、攻撃のアクセントとなりそうだ。
投手陣は右打者の内角に食い込むシュートを持つエースの蜂谷憲治(66)ら4人と豊富だ。須田主将は「戦力は近年で一番充実している。非常に楽しみ」と気合が入っている。
◇還暦チーム
▽監督=吉田靖治
▽選手=笠谷直樹、堀内一郎、田中勇、田中樹世美、蜂谷憲治、村上敏克、井口實、藤本鉄男、須田倫、辻隆、坂野松四郎、安田宝生、安田栄司、伊賀淑美、田辺忠夫、安藤年廣、金曽克己