中札内中の松島さん優秀賞 中学生ものづくりフェア
【中札内】第15回全国中学生創造ものづくり教育フェア(全日本中学校技術・家庭科研究会主催)の生徒作品コンクール家庭分野で、松島萌さん(中札内中学校3年)が優秀賞を受賞した。
全国の中学生から創造アイディアロボットコンテストや木工チャレンジコンテストなど6部門で作品を募集して紹介し、ものづくりへの意欲を高めている。家庭分野には各都道府県代表の167点が寄せられ、23点が入賞した。
松島さんが受賞した作品はワイン色の糸で模様編みしたカーディガン。長編みの縦線がしっかりそろっていることや丁寧な仕上げなど、優れた裁縫技術が評価された。
裁縫が好きな母初美さん(40)の影響を受け、小学1年生のときから日本編物文化協会理事の横山真弓さん(中札内村在住)が指導する「糸あそびジュニアクラス」に所属。今ではベストやカバン、マフラーなど、身に着けるものはほぼ自分で作ってしまうほどの腕前を持つ。
今回のカーディガンも「自分で着るために」と昨夏からマイペースで編んでいたところ、偶然にコンテストがあることを知って編むスピードを上げ、締め切りに間に合わせた。
学校ではバレーボール部に所属し、活発な一面も。「編み物は集中して自分の世界に入れる時間。勉強の合間の気分転換にもなる」と話す。受験勉強に専念するため、糸あそびジュニアクラスは今春で引退する。「今まで編み物をやってきて、最後に大きな賞を取れてうれしい」と悔いなく活動を終える。
長年指導してきた横山さんは「技術は全国でもトップのレベル。これからはいつでも楽しんで」と門出に華を添える受賞を祝った。(小寺泰介)