帯柏葉高の大谷さん、ボールペン字で大賞
「第5回ボールペン字大賞」(産業能率大学主催)のお手本部門一般の部(高校生以上)で、帯広柏葉高校1年の大谷澪乃(みおの)さん(16)が大賞・文部科学大臣賞に輝いた。応募4回目での最高位獲得に、大谷さんは「賞をもらえるとは思っていなかったので驚き」と喜びを話している。
大谷さんは帯広開西小学校4年生のときに市内の壮恵書道教室(高橋玲光さん主宰)に通い始めた。「自分の心が文字に表れるのが楽しい」(大谷さん)といい、現在も高校書道部に所属するとともに、教室に通って毛筆・硬筆に励んでいる。
ボールペン字大賞には第2回から応募し、そのときは第3席に当たる秀作賞、第3回は第2席の優秀賞を受賞している。前回は入賞を逃していた。
今回はお手本部門と自由部門に計1233点の応募があった。お手本部門は、主催者が指定する5つの文章から1つを選んで郵便はがきに書く。「毛筆でも行書体の文字を書くのが好き」という大谷さんは行書体の文章を選び、丁寧な書体でつづった。応募作品を仕上げるまでに要したはがきの枚数は、わずか2枚だったという。
審査団からは「多くの大人の作品に交じり、高校生がこれだけの線質で、紙面にきれいに収まるよう、きっちりと書いているのが素晴らしい」(審査委員長の岡田崇花日本書蒼院副理事長)と評価を得た。
大谷さんは今月、日本習字教育財団の「中等師範」の免許も取得。「これからも変わらず、きれいな文字を書き続けられるよう努力したい」と話す。指導する高橋さんは「(大谷さんの文字は)線が素直でリズムがある。教室の生徒の目標にもなっており、今後も幅を広げ、さまざまな書体に挑戦してほしい」と期待している。(大谷健人)
◆第5回 ボールペン字大賞について
・第5回 ボールペン字大賞 概要-産業能率大学 プロカレッジ
・第5回 ボールペン字大賞 結果発表-産業能率大学 プロカレッジ