全商検定1級3種目以上取得者、大幅に更新 帯南商高
帯広南商業高校(山田義弘校長、生徒598人)の今年度卒業生200人のうち、全国商業高等学校協会主催の検定1級を3種目以上取得した生徒が過去最多の163人となった。取得率(卒業生に占める3種目以上の1級取得者の割合)は81・5%で、2011年以来の全道一に輝いた。
商業に求められる能力を修得する同検定は電卓、ワープロ、ビジネス情報、簿記、商業経済、珠算、プログラミング、会計実務、英語の9種目。同校の3種目以上の取得者の数は年々伸び、今年度は昨年度の151人を大きく上回った。内訳は7種目4人、6種目22人、5種目34人、4種目55人、3種目48人。
7種目に合格し、学内で成績優秀者に贈られる「全国商業高校協会表彰」を受けた中島香菜絵さん(18)は「珠算はやったことがなく、毎日勉強した。友人や先生に教えてもらったおかげ」と笑顔。4月から帯広市内の栗田会計事務所で経理事務員として働くことになり、「就職を目指して南商に入った。学んだことを社会人として生かしたい」と意気込みを話す。
同校では授業以外に資格取得を目指した講習に力を入れており、「3種目以上合格の達成率75%」を目標に掲げている。商業科の橋本功学年主任は「毎年、先輩たちが記録を更新する姿を見て、自分たちも負けずに頑張ろうと努力した結果だと思う」と頑張りをたたえている。(松田亜弓)