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大雪で十勝管内森林に被害 全容つかめず

大雪で倒木の被害が出ているカラマツ林(25日、幕別町豊岡)

 十勝でも60センチを超える大雪となった16~17日の降雪で、管内各地の森林で倒木などの被害が出ている。十勝総合振興局は各市町村や森林組合などを通じて情報を収集しているが、雪が多いために全容の把握は来春の雪解け後になる見通しだ。

 同局によると、湿って重たい雪の影響で、カラマツを中心に、木が倒れたり、曲がったりする被害が出ている。これまでに広尾や浦幌、幕別などから報告されているが、雪が多くて林道に入れないため、全体の状況は把握できていない。

 同局は「春に雪が解けないと被害状況は分からない。報告が出そろうのは冬が明けてからになりそう」(林務課)としている。

 幕別町のニッタ北海道事業所(同町新町)では、幕別や池田、豊頃などに6700ヘクタールある山林(うち4500ヘクタールがカラマツ)の各地で被害が見られた。管理する北海道ニッタの高田春男顧問は「湿った雪のせいか、それほどの雪の量ではないが被害は深刻。区画によってはほぼ全滅という所もある」とうなだれる。

 被害は幕別なら南向きの急斜面、池田は東向き斜面などで、35年以下の比較的細い木が多いといい、「雪の量と風が影響したのでは」と見る。現在は目視できる範囲しか分からず、被害の全容は見えない状況だが、「推測でうちだけで500ヘクタールはありそう」と話す。

 以前にも大きな被害を受けた際には処理費に国などの補助金が出ており、「今回のようなまだらな被害でも対応されるか心配。もし補償されなければ、倒木を処理して、すぐに新たに植林する対応は難しい」と心配している。
(小林祐己、佐藤いづみ)

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