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木器のギャラリー&喫茶がオープン 幕別のnanakamado

丹念に仕上げた工房の器の展示販売拠点となる同店。「手作りケーキなどを食べ、ゆったり来店を」と呼びかけるえい子さん

 【幕別】旧中里小で「工房十勝の木のうつわ」を営む佐々木要さん(66)の妻えい子さん(65)夫妻は、町札内春日町297にカフェ&ギャラリー「nanakamado(ななかまど)」をオープンさせた。十勝・道産材で一つずつ器を手作りする同工房直営の常設展示販売拠点となる。えい子さんは「家庭の味として好評な手作りカレーやケーキを食べながら、ゆったり器に触れてほしい」と話している。

 同工房は、林産会社に勤めていた要さんが2002年、町から廃校となった同所(現まなびや中里)を借り受け立ち上げた。ミズナラやセンといった広葉樹を中心に、木目を生かしたシンプルなデザインのお椀や皿などを製作。7年ほど前からは、長男允さん(36)と次男匠さん(35)が東京などから戻り、3人で製作にいそしむ。

 製品は道内外の百貨店などのイベントなどで展示販売するほか、同工房のホームページ(HP)上でも購入可能。ただ、「工房内では販売はしていないのに直接遠くから訪ねてくる人が少なくなかった」(えい子さん)。5年ほど前から、家族で町内に展示販売拠点を作ろうと計画していた。

 店は要さんの亡き母が暮らしてきた住宅を改装した。カフェスペースは12席ほど。豚肉とタマネギのクリームスープ(560円)、スコーン(200円)、手作りひき肉カレー(800円)、ガトーショコラ(360円)などを提供する。弁当メニューなどの写真を自身のブログで紹介するほど料理好きのえい子さんは「家庭料理ばかりですが、ほっとしてもらえる味です」とPRする。

 また、店内には定番のお椀(1個4800円)、平皿(18センチ、同3000円)などを展示・販売している。えい子さんお気に入りの食器やハンカチ、エコバッグなども販売する。

 11月中旬にオープンした際、HP上でしか知らせていなかったにも関わらず、同工房のファンを中心に来店客が相次いでいるという。えい子さんは「要さんらが時間をかけ手作りしている自信作ばかり。一人でも多くの人に器を手に取ってほしい。自宅でゆったりとくつろぐつもりでいらしてください」と笑顔で話す。

 営業日は金~月曜。午前11時~午後5時。電話0155・56・3573。
(佐藤いづみ)


◆工房十勝の木のうつわについて
十勝の木のうつわ-公式ホームページ
十勝の木のうつわ 佐々木允のうつわ日誌-公式ブログ

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