読み聞かせ続け20年 ババール20日に記念公演 幕別
【幕別】「よみきかせの会ババール」(萩原康子代表、25人)が今年度結成20周年を迎える。子どもを持つママたちが主軸となって「子どもたちに絵本の楽しさを伝えたい」と、町図書館札内分館(町百年記念ホール内)を拠点に、町内外で読み聞かせや公演を続けており、いくつもの賞を受けている。20日にはシンガーソングライターたかはしべんさん(埼玉)をゲストに招いた記念スペシャル公演も企画、萩原代表(56)は「親子で遊びに来て」と張り切っている。
1995年2月、当時小学1年生と1歳の子を持つ萩原代表ら2人で結成、図書館分館があった札内福祉センターで読み聞かせ会を行った。萩原代表は「自分たちの子どもに絵本を楽しく読んであげたいとの思いだった」と振り返る。月1回、白人小(幕別)でも活動を開始、翌年には同ホールが開館し分館も移動、以来、分館の協力を受け同所での月1回の読み聞かせの会が活動の柱となった。
メーン事業は夏と冬の年2回、同ホールでの「スペシャル公演」。広い講堂でステージを設置し、パネルシアターなど多彩なプログラムを展開、1公演に150人以上が足を運ぶ。幕別や帯広、音更などの幼稚園や保育所などからも公演の依頼を受け、20年間で175公演をこなした。2013年には十勝管内教育実践表彰、道読書推進運動協議会優良読書グループ表彰、14年には町文化奨励賞を受けた。
現在メンバーは30~60代の女性。「公演に来てくれたママが仲間に加わり、年々パワーアップしている」と萩原代表。3年前にメンバーに加わった栗原可奈美さん(38)と佐藤幸子さん(47)は「全くの素人だったが、先輩たちに刺激を受け、活動は楽しい」と口をそろえる。
記念公演は午前10時半~正午。入場無料。ババール公演とたかはしべんコンサートの2本立て。たかはしさんは10周年もゲストで招へい、今回は親子で楽しめるコンサートを企画、メンバーとジョイントで歌う場面もある。公演はブラックパネルシアターなど「これまで人気の演目をセレクトした」(佐藤さん)。
萩原代表は「26歳と20歳のわが子は今でも本が好きです。幼少期にどうすてきな絵本に関われるかが重要。今後も本とのいい出会いの手助けをしたい」としている。問い合わせは同分館(0155・56・4888)へ。(佐藤いづみ)