高野豊セレクションで販売 更別産スモモのリキュール
【更別】「さらべつすももの里」(村更別南4線)産の実を使い、焼酎製造の老舗「濵田酒造」(鹿児島県いちき串木野市、濵田雄一郎社長)が女性をターゲットにしたリキュール「SUMOMO」を開発した。「マスターソムリエ高野豊セレクション」ブランドとして売り出し、パッケージには純白の花をピンクの縁取りで描いた。スモモの新たな需要を目指している。
構想から開発まで約2年。ワインの国内最高峰資格マスターソムリエの高野氏は、1000本の木から約2トンとされる「さらべつすももの里」の収量に着目し、自身が社長を務める長野県内の酒類卸売業「高野総本店」が企画した。村は昨年8月に収穫した実250キロを送り、濵田酒造が試作を重ねて商品化を進めた。商品名は「高級感を出しながら、果実も前面に押し出したい」との村の思いがあり、シンプルにローマ字を使った「SUMOMO」となった。
村の大収穫祭(26日・ふるさと館屋外広場)でお披露目した後、道内を中心に1300本を販売する。720ミリリットルで、希望小売価格は1500円。更別産スモモの他、濵田酒造が製造した麦焼酎に砂糖を加えている。アルコール分は12%。
高野氏によると、洗練された香りとほのかな甘さ、フレッシュな酸味のバランスが特徴で「アイスクリームにかけてデザートに使っても楽しめる」と話す。8度前後に冷やしてストレートで飲めば実本来の味を確かめられ、ソーダ割りなどもお薦めという。村産業課は「村の魅力を商品とともに発信できたら」と期待。今年収穫分の250キロでも同製品を造る。
26日の大収穫祭には高野氏が訪れ、午前10時から発売セレモニーを行って150本を販売する。村内では道の駅さらべつと山田商店、ヤマジョウで取り扱う他、11月から道内のイオンとダイエーを中心に販売。在庫の状況により、全国主要都市でも並ぶ予定だ。(小寺泰介)
◆スモモのリキュールについて
・更別スモモの果実酒試作へ、長野のワイナリーで醸造-十勝毎日新聞電子版(2012/09/11)