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大崎和男さん自費出版文化賞入選 新得

「文章で認められたのがうれしい」と語る大崎さん

 【新得】絵画に写真、造形などマルチに創作活動を行っている大崎和男さん(75)=町2南6ノ10=が昨年1月に自費出版したコラム集「歩っ歩(ぽっぽ)」が、今年の第17回日本自費出版文化賞(社団法人日本グラフィックサービス工業会、NPO法人日本自費出版ネットワーク)で入選を果たした。「写真や絵ではいろいろな公募展で入選しているが、文章で評価を得られたのは初めて」と喜んでいる。

 同文化賞は、地域文化、小説、詩歌、グラフィックなど7部門があり、今年は610点の応募があった。4月の1次選考で250点に絞られ、7月の2次選考では72点が入選候補となり、9月初めに最終選考が行われた。大賞、各部門賞、特別賞に続き大崎さんは個人誌部門の入選となった。

 受賞したコラム集は、大崎さんが1997年から2011年までの15年間、北海タイムスや札幌タイムス(いずれも当時)などの新聞紙上で執筆したコラム約254点をまとめた。廃線駅舎の鍵をモチーフに創作した自身のアート作品を配した表紙をはじめ、挿入している写真や絵画、詩、俳句なども自身の作品。

 B5版、293ページで、200部製作し、2500円で管内の主要な本屋でも販売した。

 9月に入選の吉報が届いたが、大崎さんはその直後に胆石の手術を受けて2週間入院。それでも今月11日に東京で行われた表彰式には元気に出席した。「文筆関係での表彰は初めてだったのでぜひ出席したかった」

 出版した本に対して評価してくれる読者がいる一方、「道楽」「陳腐」「構成が悪い」など厳しく指摘する手紙も届き、悔しさを味わっていた大崎さん。「心の中で中央(全国)で認めてくれたらいいなと思っていた」と振り返り、受賞で「ホッとしました」と笑う。

 これまでも絵画や写真で数多くの作品を残しており、「ゆくゆくは画集や写真集が出せれば」と意欲は尽きない。(大野篤志)

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