里見が丘公園に温泉の足湯完成 足寄
【足寄】町が里見が丘公園で整備を進めていた足湯施設が完成し、13日オープンした。約100人が一度に利用でき、規模は管内最大級。同公園を訪れる町民や観光客の利用が期待されている。
これまで噴水施設として使われていたが、給水ポンプ設備の故障など老朽化で閉鎖されていた。同公園には体育館やパークゴルフ場、野球場などの運動施設が集中しているため、利用者の癒やしのスポットとして、足湯にリニューアルすることを決めた。同公園再整備事業の一環で、事業費は約1200万円。
形状は円形で外径10メートル、内径8メートルのドーナツ型。内外経間の幅1メートルに、センサーで管理された約39度の温泉水が張られている。深さは35~42センチ。中央部分はウッドデッキ風の床を施し、対面でも利用できる。
温泉水は体育館の暖房や温水プール採暖室の暖水として利用されており、湧水に余裕があることから有効利用する。泉質は弱食塩水。飲むことはできない。
体育の日の同日、公園内では町民マラソン大会・町民ウオーキングが行われ、早速、運動で疲れた体をリフレッシュしようと、多く参加者が利用した。
ウオーキング後に利用した町内の榊原深雪さん(67)は「温度がちょうどよく、足の疲れが取れます。待望の施設ですね」と話していた。
利用無料。時間は午前10時から日没まで。10月末まで開放し、利用者の意見も参考に、あずまや風の屋根や風よけの壁などの整備も検討する。来年春に再オープンする予定。
(鈴木裕之)