ニンニク植え付け急ピッチ 清水
【清水】JA十勝清水町(間木野篤雄組合長)が高品質の作物として進める「十勝清水にんにく」の植え付け作業が、盛んに行われている。牛ふんや鶏ふんによる独自の混合ペレット堆肥「しみず有機」を使った農産物ブランド「とれたんと」の一つとして展開しており、来夏の豊作を願って種ニンニクを1片ずつ丁寧に畑に植えている。
同JAにんにく部会(宮川司部会長)が生産に取り組み、今年は22戸が15ヘクタールを作付ける。作業は9月下旬から始まり、今月10日ごろまで続く。
町上清水の武田秀徳副部会長の畑では機械での植え付けを行っている。長さ270メートルの畝には地温を高めるためのマルチシートが張られ、その上を自走式の機械が同時に4条の穴を開けながら種ニンニクを植える。武田さんの畑では2ヘクタールを作る。
同JAのニンニクは道内市場で引き合いが強く、また、公益財団法人札幌市学校給食会を通して札幌市立の小・中学校の給食にも活用されている。宮川部会長は「ニンニクは有機肥料により安心・安全で、おいしさにも自信がある。昨年産は雪不足による土壌凍結が収量に影響したので、今年は天候への心配がないよう進んでほしい」と話していた。(大野篤志)