出身少年団でサプライズ指導 女子野球4連覇の志村主将
【広尾】女子野球日本代表の主将として第6回ワールドカップ(1~7日、宮崎市)で4連覇を達成した志村亜貴子選手(31)=広尾町出身=が26日から28日までの日程で里帰りし、27日午前、出身野球少年団の広尾ブルーオーシャンズの練習に飛び入り参加した。サプライズ訪問に子供たちはびっくり。世界一のキャプテンのノックを受けたり、打撃を指導してもらったりと最高の時間を過ごした。
志村選手は広尾第二小学校(現広尾小)のときに、同少年団の前身「広尾潮スポーツ少年団」で野球を始めた。広尾中、広尾高、道浅井学園大(現北翔大)卒。現在の所属はアサヒトラスト(東京)。東京都荒川区の中学校で体育教師を務めている。
志村選手と同少年団は昨年行われた町野球協会主催の野球教室でも触れ合っているが、何も知らされていなかった子供たちは突然の再会に目を丸くした。それでも森谷航也主将(広尾小6年)は、チームを代表して「志村選手は僕たちの誇り。これからも頑張って」と落ち着いてあいさつした。
練習に飛び入り参加した志村選手はチームの「臨時コーチ」に就任。ノックでは厳しいコースを突く巧みなバットコントロールで選手を鼓舞した。バッティング指導を受けた樋口快基君(同3年)は母・尚己さん(31)が志村選手の小・中・高と同級生。「バットを振るときの目線を直してもらっただけで、スイングが鋭くなった」と喜んだ。
志村選手は「子供たちが元気にボールを追い掛ける姿に癒やされた」と愛着のあるグラウンドでのプレーを楽しんでいた。
26日夕には役場を訪問し、村瀬優町長らに「勝って当たり前の中でのプレーはプレッシャーがあったが、地元の皆さんの応援が一番の支えになった」と4連覇達成を報告。併せて現役選手を続行して5連覇を目指すことを表明した。村瀬町長らは「5つ目の金メダルを取ってもらいたい」と活躍をたたえ、次の目標達成に向けてエールを送った。(関根弘貴)
◆志村亜貴子さんについて
・志村亜貴子-侍ジャパンオフィシャルサイト