“キャンディ”のいがらしさん×ばんば コラボ第一弾はトートバッグ
人気漫画「キャンディ・キャンディ」の作者で帯広ゆかりの漫画家いがらしゆみこさん=札幌在住=が、ばんえい十勝の盛り上げ役を買って出た。書き下ろしのイラストをあしらったばんえい十勝オリジナルの土産物などを開発し、新たなファン層の開拓を図る。第1弾のトートバッグが27日に発売される。
いがらしさんは旭川市出身。小学4~6年生時に帯広光南小に在籍した。代表作の「キャンディ」はテレビアニメにもなり、1970年代に一世を風靡(ふうび)した。
同小時代の同級生で、帯広競馬場内の商業観光施設「とかちむら」を運営する「SPCとかちむら」の曽根一社長が、いがらしさんにばんえい競馬の応援を依頼。いがらしさんは「十勝は思い出も多い大切な場所」と快諾した。
今年春に同競馬場を訪問してばん馬の迫力に触れ、同施設の山中大輔村長から資料を取り寄せて原画を制作した。完成したのは、白馬のミルキー号が引くそりに「キャンディ」を思わせる少女が載るデザイン。「ばん馬の迫力に驚かされ、動きのある絵をと思った」といがらしさん。山中村長は「中世ヨーロッパ風のタッチが、フランスがルーツのばん馬とぴったり」とほれ込む。
いがらしさんは「十勝の開拓を支えた馬文化と固有の馬が残り、盛り上がるよう、これからも応援したい」と話す。同施設ではトートバッグに続いて、十勝産の食材を使った蹄鉄(ていてつ)形のクッキーのパッケージにも同じ原画を使用する予定。
山中村長は「『銀の匙(さじ)』によって、漫画やアニメにご当地を盛り上げる力があることが分かった。今後もいがらし先生をはじめ、十勝ゆかりの漫画家に協力をお願いしていきたい」と話す。
トートバッグは縦20センチ、横30センチで、ランチボックスが入る大きさを想定。白、グレーの2色。27日午前11時から、ラリー北海道の拠点となる市内の北愛国交流広場の同施設ブースで販売する。限定100個。
(丹羽恭太、原山知寿子)