カムイトウウポポの古式舞踊で開幕 アイヌ文化交流会
アイヌ古式舞踊で開幕を飾った帯広カムイトウウポポ保存会（金野和彦撮影）
「アイヌ文化交流会～世界の先住民の国際デー」（帯広市アイヌ生活文化展実行委員会主催）が、１０日まで帯広市内のとかちプラザ・アトリウムで開かれている。８日の開会式では帯広カムイトウウポポ保存会（酒井奈々子会長）が古式舞踊を披露し、アイヌ文化の魅力を伝えた。
国連が「世界の先住民の国際デー」（８月９日）を宣言した１９９４年から毎年開いている。アイヌ文様が美しい民族衣装やサケの皮で作った靴などの伝統工芸品や文化・歴史を紹介するパネルなど約８０点を展示している。
同日午後１時からの開会式では笹村二朗実行委員長が「工芸品の展示を通して、アイヌ民族の歴史・文化への理解が進み、世界の先住民族への関心が高まれば」とあいさつした。
同保存会からは小学生６人を含む１８人が出演。アトリウムに響く酒井会長らの歌声に合わせ、「ウタリオプンパレ」「バッタキウポポ」など６曲を踊った。来場者は厳粛な雰囲気が漂う演舞に見入り、自然と手拍子が起こった。
市内の会社員島元雄平さん（２０）は「（アイヌ古式舞踊は）初めて見たが、迫力があった」と感心した様子。酒井会長は「先住民の国際デーはとても大切な一日。このイベントがずっと続いてほしい」と話していた。（澤村真理子）
◆帯広カムイトウウポポ保存会について
・帯広カムイトウウポポ保存会－帯広百年記念館 アイヌ民族文化情報センター「リウカ」ホームページ
・帯広カムイトウウポポ保存会過去の活動－十勝毎日新聞電子版
◆世界の先住民の国際デーについて
・世界の先住民の国際デー（8月9日）に寄せる潘基文国連事務総長メッセージ－国際連合広報センターホームページ
◆この記事の写真はこちらから購入できます
・カムイトウウポポの古式舞踊で開幕 アイヌ文化交流会－かちまいフォトサービス
