子を傍らに焙煎奮闘、ウェザーコックカフェ・森田さん まちマイ中札内編
秒単位で時間を管理しながら、豆の色や香りで煎り具合を見極める。1歳に満たない長男を背負い、3歳の長女を傍らに置いて働く森田美紀さん(33)は、洋食レストラン・ウェザーコックカフェのスタッフとして活躍する焙煎人だ。
独学で勉強して2年目。時間やガス圧力、温度や豆のハゼ(パチッという音)などを1回ずつ細かく記録している。「焼き上がり1、2秒の差で全く味が変わってしまう。天候などで味に差が出るから奥が深い」と話す。蓄積したデータに頼るだけでなく、五感を最大限に活用して勝負する。「これで完成というのはなく、少しずつ理想に近づけていく」。他店にも豆や味の情報を聞き、オーダーメードのオリジナルブレンドを作っている。
青森県出身、幼いころから「喫茶店を持つこと」が夢だった。「いずれは、1人でも家族連れでもくつろげる自分のお店が持てたら」と目を輝かせた。
森田さんオリジナルブレンドは同店(0155・67・2289)で購入できる。(小寺泰介)
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