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認知症当事者や支援者が力走 RUN伴スタート

帯広から全国縦断がスタートしたRUN伴。認知症の靍さんも孫の浅見遥斗君が押す車椅子で参加(12日午前7時35分、折原徹也撮影)

 認知症への理解を求め、当事者や支援者らが全国を縦断してたすきをつなぐ「RUN TOMO-RROW2014(RUN伴=とも)」(NPO法人認知症フレンドシップクラブ、RUN伴2014実行委員会主催)が12日、帯広を皮切りにスタートした。絶好のランニング日和の下、十勝ルート(帯広-新得間)では15チーム101人が力走し、爽やかな汗を流した。

 午前6時15分から帯広市役所で行われた出発式には参加者や応援者ら約100人が参加。同クラブの井出訓理事長が「一人ひとりが持つ力は小さいが、それがつながっていくことで広島まで走破できる力を持つ。認知症になっても安心して暮らせるまちづくりも一人ひとりの力で実現していく」とあいさつした。

 10秒前からカウントダウンし、米沢則寿市長ら10人の帯広市役所チームが声援を受けて全国縦断の先陣を切った。TEAMあんじゅ音更は職場仲間13人が「わっしょい」の掛け声で帯広競馬場から市グリーンプラザまでの2・1キロを走り、武田克仁さん(30)は「やり切った感じ」と達成感あふれる表情で語った。

 帯広市社会福祉協議会チームには認知症当事者の靍(つる)昭二さん(75)も参加。同協議会の担当区間のうち約300メートルを孫の浅見遥斗君(8)=帯広緑丘小3年=が押す車椅子に乗ってたすきをつないだ。靍さんは「たまに歩くと気持ちいいね」と穏やかな笑顔を見せ、遥斗君は「もっとやりたかった(走りたかった)」と話していた。

 RUN伴は2011年にスタート。回を重ねるごとに距離も参加者も増え、今年は北海道から広島まで過去最長の約2500キロを縦断、約2200人の参加を見込む。広島には10月26日にゴールする。(澤村真理子)


◆RUN伴について
RUN TOMO-RROW 認知症フレンドシップクラブ-公式ホームページ
認知症への理解求める「RUN伴2014」 今年は帯広スタート-十勝毎日新聞電子版(2014/04/16)
RUN伴 十勝ルートのランナーは101人、米沢市長も-十勝毎日新聞電子版(2014/07/03)
談らん「RUN伴北北海道実行委員長 佐々木政人さん」-十勝毎日新聞電子版(2014/07/09)

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