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帯農の越智がハンマー投げ初V 全道高体連陸上

【ハンマー投げ決勝】唯一50メートル台に乗せて優勝した帯農の越智健太

(17日・釧路市民陸上競技場)
 第1日は男子八種競技を含め、9種目の決勝を行い、十勝関係選手7人が全国高校総体(インターハイ)出場を決めた。男子ハンマー投げ決勝は、2投目で51メートル50で首位に立った越智健太(帯農3年)が5投目で52メートル59と記録を伸ばし、初優勝を飾った。男子400メートル決勝は類家大樹(白樺学園2年)が2位、女子同では武田美里(帯南商3年)が3位となり、男子走り幅跳び決勝では上山竜平(白樺学園3年)が7メートル21で3位に入賞、女子砲丸投げでは澤崎明日香(帯農2年)が5位に入った。(宮木宗久)

まだ伸ばせる 自己記録43センチ更新
 「いけー!」という気合の声とともにひときわ大きな弧を描いた越智健太の5投目。十勝支部予選でマークした自己ベストを43センチ更新する52メートル59のアナウンスと同時にガッツポーズを見せた。

 「普通に緊張してしまった」という1投目こそファウルとなったが、2投目で51メートル50をマーク。「優勝は確実。あとは記録を伸ばすだけ」とリラックスしていた。

 3、4投目と修正を加え、自己新の5投目に続き、さらなる記録更新を狙い、回転スピードを上げて臨んだ6投目はファウルに終わったものの「スピードについていけなかったが、あの速さで投げることができれば、まだまだ記録は伸ばせる」と大きな手応えをつかんだ。

 西山修一監督も「しっかりとコントロールできれば、55メートル88の北海道高校記録を超えられる」と期待を寄せる。越智は「先生のアドバイスに助けられた。インターハイでは表彰台と道高校記録を更新したい」とさらなる活躍を誓っていた。

菅を追い切れずリベンジ誓う 400の類家
 ○…連覇を狙い決勝に臨んだ類家大樹だったが、好スタートを切って先行逃げ切りを図った菅英登(浦河3年)を追い切れず2位に。「腰のけがで走り込めなかった冬場の差が出た」と悔しさをにじませた。

 昨年6月に腰を痛めて以降、冬場の練習はリハビリとストレッチが中心で、本格的な練習に取り組めたのは今年に入ってから。

 それでも、腰の回復に合わせてコンディションは上がってきており、決勝では序盤こそ「思っていた以上に速くてついていけなかった」と菅に差をつけられたものの、後半の追い上げで復活を強く印象づけた。

 「インターハイ本番まであと1カ月ある。最初から飛ばす自分のレースで47秒台を出したい」と大舞台でのリベンジを誓っていた。

3回目で見せた初の7メートル超え 走り幅跳びの上山
 ○…「跳んだ瞬間、けっこう良い記録が出たと思った」。1、2回目と踏み切りが合わずファウルが続いた上山竜平だったが、3回目で公認記録としては自己初の7メートル超えとなる7メートル21で一気に3位に浮上した。

 これまでの公認記録の自己ベストは6メートル99だが、十勝支部予選では追い風参考ながら7メートル34を跳んでおり、7メートル台の感覚はつかんでいた。

 3回目も「ベスト8に残ろうと安全策を取った」と踏み切り板の手前で跳躍しており、さらなる記録向上に手応えを感じている。

 走り幅跳び直後には400メートルリレーに出場し、予選突破に貢献するなどチームの主将としても活躍しており、「100メートル、リレーでもインターハイを狙う」と力強く語った。

けが抱えながらベスト尽くす 400の武田
 ○…女子400メートル決勝は昨年優勝の武田美里が底力を発揮。けがの影響で十分な練習ができていない中でも3位に食い込み、目標の全国切符を手にした。

 予選の段階で「インターハイ出場の6位以内はいけるかなと思った」と手応えはあった。

 レースを重ねるごとにタイムも調子を上げ、決勝では昨年見せた後半の猛スパートこそ見せることはできなかったが、「今のコンディションではベストを尽くせた」と振り返った。

 昨年のインターハイを含め、右足首や腰の痛みで1年近く、けがに悩まされてきたが、ようやく練習に力を入れられるようになってきた。「今年は全国で勝負する。後半の伸びも原因は練習不足とはっきりしている」と次の舞台をしっかりと見据えていた。

次は7メートル台出したい
男子走り幅跳び6位の竹村柾人(白樺学園2年)の話

 自己ベストで2年連続のインターハイ出場は決めたが、7メートルが目標だったのであまり喜べない。今後は助走のスピードを上げ、空中動作を改善することで滞空時間を長くし、インターハイでは7メートル台を出せるようにしたい。

自己ベスト近い記録
女子砲丸投げ5位の澤崎明日香(帯農2年)の話

 インターハイに出場できる6位までに入る目標は達成できたが、4投目まで1位だったので悔しさはある。自己ベストの11メートル52近くの記録を本番で出せたことは良かったので、ウエートトレーニングで筋力をつけ、今年の目標の12メートル50に近づけられるようにしたい。

(関係分、決勝は2位以下関係分)
【男子】
<予選>

◇1500メートル
(4組3着+4)
▽1組
(10)渋谷航大(江陵)4分21秒19
▽2組
(11)高坂凌太(白樺学園)4分20秒01
(12)真野太朗(帯柏葉)4分29秒31
▽3組
(4)金子有輝也(白樺学園)4分14秒10
▽4組
(7)山崎海杜(白樺学園)4分15秒05
(9)佐藤大輝(帯柏葉)4分24秒96

◇400メートルリレー(7組3着+3)
▽1組
(1)白樺学園(上山竜平、渡部卓、佐々木大、坂井駿介)43秒18
▽2組
(7)帯緑陽(吉田康記、真山滉一郎、古山聖也、鈴木遼雲)46秒31
▽4組
(2)帯農(山崎巧太、水谷司、佐々木颯、竹山将太)43秒75
(6)江陵(藤井翼、餌取武里士、草森敦紀、土井一馬)44秒77
(7)帯三条(河田将斗、斉藤恵太、前山奏、高木淳里)45秒59
▽6組
(8)帯柏葉(大西敦也、小林朗人、菅原邦泰、仲條雄司)46秒51

◇走り幅跳び(通過記録6メートル50)
▽1組
(2)上山竜平(白樺学園)6メートル73
(5)竹村柾人(同)6メートル56、野村錬(同)、土井一馬(江陵)・記録なし
▽2組
(7)古山聖也(帯緑陽)6メートル38
(10)小林朗人(帯柏葉)6メートル24

◇ハンマー投げ(通過記録40メートル00)
▽1組
(1)越智健太(帯農)49メートル54
(15)増田翔太(同)26メートル72
▽2組
(14)宗形明人(池田)27メートル27
(15)林大雅(白樺学園)27メートル03

<準決勝>
◇400メートル
(3組2着+2)
▽1組
(2)志賀章宏(北海道栄-緑南中出)50秒30
▽2組
(1)類家大樹(白樺学園)49秒61
▽3組
(2)松久新(北海道栄-芽室中出)50秒15

<決勝>
(6位までがインターハイへ)
◇400メートル
(1)菅英登(浦河)48秒96
(2)類家大樹(白樺学園)49秒35
(6)松久新(北海道栄-芽室中出)50秒34
(8)志賀章宏(同-緑南中出)50秒59

◇1500メートル
(1)小松陽平(東海大四)3分58秒95

◇走り幅跳び
(1)内久保貴人(砂川)7メートル32(無風)
(3)上山竜平(白樺学園)7メートル21(追い風0・4メートル)
(6)竹村柾人(同)6メートル75(追い風0・6メートル)

◇ハンマー投げ
(1)越智健太(帯農)52メートル59

【女子】
<予選>

◇1500メートル
(4組3着+4)
▽1組
(4)曽我光希(帯南商)4分53秒12・決勝へ
(7)千頭可奈(帯農)5分6秒23
▽2組
(4)番場美紅(帯農)4分59秒86・決勝へ
▽3組
(6)水口可南(帯農)5分6秒11
(8)五十嵐慶(帯三条)5分17秒04

◇100メートル障害(7組3着+3)
▽1組
(7)渡邊優衣(帯南商)18秒11
▽4組
(3)真田知苑(帯南商)16秒81
▽5組
(3)丸次優花(帯農)16秒56
▽6組
(4)鶴井萌佳(帯農)16秒80・準決勝へ
(5)沼澤杏香(帯大谷)17秒39
(8)詫間由佳(帯南商)22秒00

◇400メートルリレー(7組3着+3)
▽2組
(3)帯農(藤澤優希、高橋優希、山内美来、丸次優花)51秒01
(6)音更(佐藤寿音、村上晴海、設楽かなえ、小野満里奈)54秒26
▽3組
(3)帯南商(真田知苑、詫間由佳、細田悠乃、清野綾)52秒03
(7)池田(近江実結、高橋佑香、上村優唯、稲川愛実)54秒38
▽4組
(7)江陵(北川未沙、雁部茅波、八橋麻友花、紺野晴香)54秒41
▽5組
(5)帯三条(坂本怜、土田あすか、林可奈子、櫻井詩穂)53秒13

◇砲丸投げ(通過記録10メートル20)
▽1組
(3)田村雅美(帯農)10メートル52
(4)西島可恋(同)10メートル44
(6)久保田みなみ(池田)9メートル84・決勝へ
(21)河合里美(本別)7メートル64
▽2組
(1)澤崎明日香(帯農)11メートル22
(23)中塚沙希(本別)6メートル40

<準決勝>
◇400メートル
(3組2着+2)
▽2組
(7)金谷虹花(帯農)1分3秒74
▽3組
(3)武田美里(帯南商)58秒95・決勝へ

◇100メートル障害(3組2着+2)
▽1組
(7)鶴井萌佳(帯農)16秒39
▽2組
(5)丸次優花(帯農)16秒27
▽3組
(6)真田知苑(帯南商)16秒35

<決勝>(6位までがインターハイへ、競歩は4位まで)
◇400メートル
(1)京谷侑香(釧路江南)57秒45
(3)武田美里(帯南商)58秒61

◇100メートル障害
(1)林理紗(立命館慶祥)14秒48

◇5000メートル競歩
(1)大村由莉香(札幌東)26分2秒83
(7)重堂多恵(帯柏葉)27分47秒93
(21)志田柚凪(帯柏葉)38分9秒42

◇砲丸投げ
(1)山崎公子(網走南ヶ丘)12メートル10
(5)澤崎明日香(帯農)11メートル50
(7)田村雅美(同)11メートル26
(9)西島可恋(同)10メートル60
(12)久保田みなみ(池田)9メートル58


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