帯広の高橋さん、佐藤さんが「おもちゃドクター」に
帯広市内の会社員の佐藤英司さん(45)と元テレビカメラマンの高橋章さん(68)が「日本おもちゃ病院協会」(東京)の「おもちゃドクター」になった。同協会は、壊れたおもちゃを原則無料で直すボランティア団体で、2人は現在、帯広での活動に向けて準備を進めている。
東京でコンピューターの基板設計の仕事をしていたこともある佐藤さんは、機械類に触れるのが好きで、「小学2年生の自分の子供のおもちゃを直せたら」と、3月に東京で同協会のおもちゃドクター養成講座を受講し、資格を取得した。
一方、真空管アンプを自作するなど電気関係の作業が好きな高橋さんは、昨年現役を退いて時間にゆとりができたことから、趣味を2歳から小学2年生の孫たちのために生かせたらと、4月に同講座を受講した。同協会によると4月末現在で全国のおもちゃドクターは1187人。道内は11人で、十勝では佐藤さんと高橋さんの2人だけという。
協会事務局を通じて同時期に同地域から受講者がいることを知った高橋さんが、「一緒に地域の子供たちのおもちゃを直そう」と佐藤さんに声を掛け、初めて会ったのが4月上旬。現在は定期的におもちゃ病院を開くためにパーツ類や会場探しを行っている段階で、佐藤さんは「子供たちにとっておもちゃは思い入れのあるもの。より多くのおもちゃを直してあげられたら」、高橋さんも「壊れても簡単な修理で直ることも多い。釧路や札幌に送って直してもらう人もいるので、十勝でもできるようになれば」と、一緒に活動する人や、部品取りのために不要になったおもちゃの寄付を募っている。
修理代は必要な部品代のみ。直せないおもちゃは100ボルトの電源を使うものや鉄砲など危険なものなど。
◆おもちゃドクターについて
・日本おもちゃ病院協会-公式ホームページ
・おもちゃドクター養成講座-日本おもちゃ病院協会ホームページ