放牧酪農科新設の要望書提出 足寄高校振興会
【足寄】足寄高校振興会(斉藤健司会長)は7日午前、足寄高校の存続に向け「放牧酪農学科」の設置を道教委に陳情するよう求める要望書を町に提出した。
斉藤会長が町役場を訪れ、「足寄は放牧酪農が道内でも最先端のまち。実習できる環境もある。高校がなくなると、故郷意識が育たなくなる」と話し、要望書を安久津勝彦町長に手渡した。安久津町長は「高校存続の1つの方策として趣旨は分かった。しかるべき時期に、道教委に伝える」と応じた。
同科については、放牧酪農という切り口で、他校との差別化を図り、全道から生徒を募集したい考え。
これに先立ち6日夜、足寄高校で開かれた同会の緊急役員会には13人が出席。役員からは「足寄中学校からの進学率を上げたい」「町の広報や高校のホームページなどあらゆる方法で学校のPRを」などの意見が出た。
同校は5日に行われた高校入試の受験者が29人となり、定員の80人を下回った。(菊池宗矩)