「めざせ甲子園」グラウンド雪上にジャンボ書道 帯柏葉高書道部
帯広柏葉高校の書道部(東城佑樹部長)、野球部(野田淳司主将)が2日午後、同校の野球グラウンドで融雪剤を使った「ジャンボ書道」に挑戦した。雪原を紙に見立てて融雪剤を含ませた大筆を振るい、「めざせ甲子園 進撃の柏葉」と揮毫(きごう)。雪原に文字と同様に大きな希望を描いた。
野球部は冬場もタイヤを引いて雪を踏み、練習に励んでいる。春が近づき融雪剤散布の時期を迎えたことから「踏み固めた雪原は書道に適している。黒い液体融雪剤を墨汁にして書道を」と企画が持ち上がり初めて実施した。書道部の2年生18人と野球部の1、2年生28人が集まった。
筆の扱いに慣れている書道部が先陣を切り、「進撃の-」を書いた。滑る雪面に足が滑って悪戦苦闘し、ひと筆を動かすたびに周囲から「よしっ」「行け」などの檄(げき)が飛んだ。野球部員は大きな文字を書くのにひと苦労。書道部顧問の八重柏恵一教諭から「もっと線を伸ばす」とアドバイスを受けながら、顔に黒い融雪剤をつけながら筆を動かした。
30分ほどで見事にバランスの良い「雪原書道」が完成した。野球部の森川孝廣監督は「なかなかの出来。春の大会に向けて士気が高まる」と笑顔。野田主将は「野球より難しかったが楽しかった」、東城部長は「『書の甲子園』があるので、お互い甲子園に向かって頑張りたい」と話していた。(原山知寿子)