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馬券発売、2年連続前年超え ばんえい競馬

 帯広市が主催するばんえい競馬の今年度の発売額は24日現在で105億9678万円に達し、2012年度の総発売額(104億9458万円)を超えた。開催時間を前年より1~2時間遅らせる「薄暮開催」を導入した結果、インターネット発売を中心に好調な売り上げを記録。07年度の市単独開催移行後、2年連続2度目となる前年度超えを後押しした。

 単独開催後の発売額は07年度(129億3397万円)以降、減少傾向を続けていたが、12年度は11年度比1・26%増と初めて前年を上回った。

 今年度の発売額が前年実績を超えたのは23日。開催139日目での105億円達成は115億5535万円を売り上げた08年度(137日目)以来のペース。電話・インターネット発売は前年度比13・6%増の54億3763万円。発売額全体に占める割合は51・3%となり、前年度(45・6%)より増えている。

 ネット発売は薄暮開催の実施により、中央競馬や他の地方競馬と開催時間を差別化できたことで売り上げを伸ばした。例年、売り上げが落ち込む秋・冬だが、1開催ごとの発売額を1億円以上も上乗せしている。

 また、他の地方競馬で販売する「広域」では、発売日数が増えている本州の地方競馬での発売分が前年同期比57・5%増と好調。一方、本場は来場者数が同5・4%増の25万663人となったものの、同4・3%減の14億3782万円にとどまっている。

 発売額が前年を上回ったことで、単独開催の条件として掲げてきた収支均衡の達成も目前。市ばんえい振興室の田中敬二室長は「3月には年度締めくくりのばんえい記念も控える。気を引き締めて運営に当たりたい」と話している。(深津慶太)

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